「王の涙ーイ・サンの決断ー」観れば観るほど面白く・良い映画!!

時代劇は、歴史やその時代の背景がわからないと、なかなか理解できないところがあるのではないか?!以前ドラマ『イ・サン』を観たことがあるが、朝鮮史が分からなくてもそれなりにおもしろかった気がする。あらすじや相関図が理解を助けてくれる。

ドラマ『イ・サン』、舞台は18世紀後半、500年の朝鮮王朝史において最も波乱万丈、紆余曲折の人生を送った朝鮮王朝第22代目王の正祖(イ・サン)の一代記。彼の輝かしい業績と切ない愛を描いたもの。

「王の涙」は、即位から1年の若き王を、最も偉大な王へと変えた運命の24時間を描いている。派閥の陰謀が渦巻く宮廷で起こるイ・サンの暗殺未遂事件。決断が少し遅かったら・・・命はなかったかもしれない。

ヒョンビンssi、除隊後の復帰作であり、初の時代劇。冒頭には、ヒョンビンssiの鍛え抜かれた身体が美しく、芸術的に描かれている。それだけでも観る価値ありかな!!

唯一心を許せる家臣の宦官カプスとの関係も見逃せない。刺客のウルスとカプスの関係、女官ウォレとウルスの関係など、2時間余りの映像にうまくちりばめられている。ヒョンビンssiの立ち居振る舞いや佇まい、声、すべて王そのものだ。すごい演技力!!

王が唯一笑うシーンがある。王がスリョンという女官をチラ見する。それを見ていた家臣カプスが、すかさず「(そばに)呼びますか?」「好きな類の女ではない」「いいえお好みです」「違う」「まさにお好みです」・・・王、机をたたいて怒る・・・「妃に知られてはまずかろう」と・・・カプスが大笑いする。王も一緒に笑うというもの。このシーン、王の唯一の笑顔がとても印象的で、観ている方もここだけは微笑ましく緊張(?)もほぐれる。この笑顔、王というよりヒョンビンssiの笑顔だった。

1度観ただけではわからなかった。2度・3度と観るたびに面白さが分かり、本当に良い映画だと思えてきた。味わい深い!!

 

王の涙 -イ・サンの決断- [DVD]

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  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: DVD